ベンジャミン・バトン

今回のアカデミー賞に作品賞など13部門にノミネート、さらに「泣ける映画」として配給会社が売り出しているだけに期待して観てきました。すぐに来ないなぁ、胸にこうグッとくる感じが。いまこの文章を打ちながら「深いなぁ」という思いが湧いてきてるんですが、本当にいい映画って多分こんな感じじゃないの。観終わった瞬間に愕然としたり、幸せな気持ちになったり、スッキリしたり・・。完全に設定のうまさで出来上がった映画なんだけど、それ以上のものが強く浮き出てこない。確かに人の命の尊さは伝わってくるんですけど、それならまだ「おくりびと」の方がうまく伝えている感じ。それでもこんなに長くても最後まで集中して観させてくれたのは脚色のうまさかな。★★