八日目の蝉

これはたまらん。泣く。さらに映画館出た後にジワジワと感情が押し寄せもう一度泣く。大好きな角田光代原作の同名小説もかなりよかったのだけど、映画ならではの表現も活かしつつ、原作のとても大事な部分をしっかり伝えきった傑作です。主演二人とも素晴らしいのですが、特に井上真央の演技には圧倒されました。最後のシーンなんて普通あんな演技できないでしょ。「悪人」をはじめ、最近、ベストセラー小説の映画化が目立ちますが、これは別格。久しぶりに魂がふるえる映画を観たなぁと実感です。これはオススメ。★★★★

エンジェルウォーズ

明らかに万人受けする映画ではなく、ザック・スナイダー監督のぶっとんだアイデアについていけるごく限られた人に熱烈に支持される映画であることは間違いない。とにかく最初から自分のやりたいこと全開で、途中から観てる方が疲れるくらいテンション上がりまくり。よくぞ挫折することなく映画として完成させたなぁと感心してしまうほどです。それはともかく、エミリー・ブラウニング演じるブロンドでツインテールのヘソ出しセーラー服美少女が日本刀振り回す姿には完全にノックアウトされました。

塔の上のラプンツェル

いや〜不覚にもラプンツェルに惚れ込みました。宮崎アニメのヒロインはともかくディズニーのヒロインに惚れることは決してないと思ってましたが。お姫様がまとうオーラや純粋さはもちろんですが、ラスト(びっくり)の容姿にやられてしまいました。
ストーリーはディズニーの王道をしっかり踏襲し、今回は3Dを意識してかアクションシーンも多く、他作品以上にワクワク・ドキドキ感がプラスされてます。そして、眩しい緑や暗闇に浮かぶランタンなど背景が圧倒的に美しい!吹き替え版を観たのですが、主人公役のしょこたんも完璧でした。★★★★

英国王のスピーチ

10年ほど前に大好きな映画「ラブアクチュアリー」の大好きなエピソードで最高に幸せな見せ場を演じたコリン・ファースがついにアカデミー賞受賞するまで出世したなぁと感涙しました。この映画はコリン・ファースなくしては成り立たないと思わせるほどの圧倒的な演技力!役柄上どうしても口数が少ない分を眼力や表情で見事に演じきってくれました。相手役のジェフリー・ラッシュも期待通り素晴らしいんですが、妻役のヘレナ・ボナム=カーターが影の立て役者。夫を支える難しい役を完璧に演じてます。最後のスピーチのシーンも下手な演出に走らず、あくまで役者の演技力に徹したのは好感もてますね。アカデミーの主要部門総なめですが、監督賞はソーシャルネットワークのD・フィンチャーにあげてほしかったな。★★★★

大分バスツアー

2月下旬に職場の人達と毎年恒例のバスツアーに行ってきました。
今年は、別府泊で「青洞門」「大分県立歴史博物館」「宇佐八幡宮」「杵築さつき衆楽観」と主に大分県内を巡る旅。
行ったことのなかった宇佐八幡宮を楽しみにしてたんですが、シーズンオフということもあって参拝客も少なく、思ったよりさみしい印象でしたね。

意外に楽しめたのが、大分歴史博物館。当日は、博物館の学芸員の方の説明が非常にうまくて、単に観るだけでは味わえない展示物の楽しさを味わえました。説明者によって、博物館はここまで変わるのかということを実感。素晴らしい!崖に掘られた大仏様のレプリカも堪能(レプリカの重要性もしっかり勉強できました)
二日目は、数年前に町おこしの一環で古民家を改築して始まった、杵築さつき衆楽観を観劇。宝塚とはいかないまでも、舞台のセットや音響、役者さん達も本格的でびっくり(失礼?)。学芸会のようなものを想像していたので、2時間しっかり楽しめました。

ヒア アフター

私の力不足なのかもしれませんが、正直、何を目指した映画なのか分かりません。イーストウッドだけあって、物語の進め方はツボを押さえ、観ていて楽しいんですが、ラストに近づくにつれ、置き去りにされてしまいます。最後はもはや頭の中が疑問だらけ。これはきっと主演のマットをはじめ出演者の力不足?何はともあれ冒頭の津波のシーンだけは見応え十分です。★★