太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-

題材もキャストも邦画というのも含め少々侮っていました。いやいや大した出来映えです。だらっとなりがちなストーリーにもかかわらず、少し長目の上映時間も最後まで飽きることなく観ることができます。これはきっと監督の力量かと。それと小馬鹿にしていた主演の竹野内豊がいい。淡々とした演技ながらしっかり存在感があり、威厳まで感じられます。そして圧巻のラスト。登場人物のやるせなさや誇りがしっかりと伝わり、不覚にも涙腺が潤んでしまいました。戦争を知らない世代にこそ観てほしい良作です。★★★